TOURING 2001

竜巻祭  ’01.08.25〜26 森将軍塚古墳(長野県更埴市)
         
 今年もこの時がやってきた。長野のウッドストック、ロックの祭典「竜巻祭」。しかも今世紀初の開催だ!(あたりまえだ)ここ毎年「おしかけスタッフ」として邪魔をしているのだが、年々内容が練り直され、濃くなってゆく。これが面白い。今年もきっと映画「ストリート・オブ・ファイヤー」のようなH−D軍団、「アメリカングラフティ」から出てきた様な名車がズラリと並び、イカしたミュージシャンが陶酔と狂乱の時間をくれる。8.24朝5時、いよいよ出発だ。きっと今回もすばらしい大バカ達と会える事だろう。気が急いて仕方が無いが、朝練を兼ねて戸倉峠を流し、山崎I.Cから一路高速道路を淡々と飛ばす。兵庫、大阪、京都、滋賀、、、、、そろそろガス欠だ。大津S.Aにて給油のみのタッチ&ゴー。先は長いな。(実は片道750kmある。)米原JCTから北陸道に乗り換える。気温も上がってきた。暑い。
 富山から28本のトンネルを越え、新潟に入ると雲行きが怪しくなってきた。もうすぐゴールだ。頼む。持ってくれ!との希望空しくシールドを叩く水滴。夕立がくる。やばい。2kmカッ飛ばし、小布施S.Aに入った途端、バケツひっくり返したように降り出した。ここまできたらまあいい、長めの休憩だと新聞買って一服二服。1時間後に雨はやみ、ついに更埴到着。さあ準備だ!と気合を入れるがそこにはステージ用の足場を積んだトラックとBJのマスターしかいなかった。まもなく今度は本降りの雨。降ろしも切り上げ、室内作業へとりかかる。ステ看板が終わればスタッフTシャツ。アイロン片手に「CREIJU」のオープン練習を聴く。つい体が動いてしまう。そんな事をしていると、続々と常連さん登場。手伝ってくれたおかげでまもなく終了。あとは呑むだけ。
0100時にBJを出ると、俺はそのまま仲間と久しぶりに会い、又も飲んだくれ、結局0400時に友人宅にて撃沈。      

 寝たと思ったら起こされた。もう0800時。やばい、遅刻だ!再び古墳に舞い戻り、テントを建て、フェンスを張り、準備は着々と進んで行かない。ドタドタと進んでいく。俺はもう「祭り、作ってるぜ!」とご機嫌だ。まもなく屋台も揃い、セッティングも終了し、ステージからは音がし始めている。後は場内ウロウロ、グルグル回る。ゆっくりライヴを見ている時間はないが、それでも時々ステージ前で飛び跳ね、またウロウロ。ビールの差し入れ、バーボンの差し入れ、ワインの差し入れ、、、巡回を重ねる毎に体中にアルコールが巡回速度を早めていく。今日の宴はキャンプサイトで。2時間程顔を出し、明日の為に沈没。  

 翌日は朝からライヴづくし&アメ車、イタ車、H-Dの勢ぞろいする目も耳も全てを刺激するまさに「トルネード」な日だ。しかし俺は午前中320のミ−ティングの為、一路聖高原から松本へ向かった。ZZ-Rがこちらにはずらり。こっちは見慣れた光景。なんか安心。
 昼一番で戻るとそこはとんでもない事になっていた。一気に小学生時代に逆行。フェラーリだ。ランボルギーニだ!F40やテスタロッサもすげえと思うが、やはりあの頃最高に欲しかった(子供は無謀)カウンタックや246、512BBを場内そっちのけで見入ってしまう。写真も撮っちゃえ。と「お客」を20分程堪能し、受付に戻ると隣ではハイドロ車が元気に跳ねていた。
モーターから火が出ているのだが、、、消えたから一安心。オーナーはきっと戻ってからオーバーホールすることだろう。ペイント屋さんも出ており、愛用のシンプソンにフレアラインをお願いするが、残念ながら雨。塗装は出来なくなってしまった。来年お願いする事を約束する。メットといわず、バイク1台持ち込むか?

 宴には終わりがつきもの。1600時から少しづつ片付けを始めた。天候が気になり、完全に片付けるまではいられないだろう。ゴミをまとめ、フェンスを外した1800時、更埴を後にする。高速に乗ると伊那まで雨。更に進むと沿線で花火をやっていた。後ろ髪引かれる思いで高速を走り、帰省を兼ねて多治見へ。翌日帰着。走行距離1.600km。マスター、スタッフのみんな、又来年会いましょう。

この祭りは「ブルージーンズ」のHPで詳しく紹介されている。俺、今年音楽聞いている時間無かったから、そっちも覗いてくれ!ここからリンクしてあるから。


大 山 ’01.10.23
 紅葉の季節である。それは降雪地帯に住むライダーにとってシーズンオフがそこまで来ている事を意味する。車検も終わったし天気も良いし、ちょっと出かける事にした。 さりげなくバイトからネタを集め、行く先は大山とする。この辺では有数の観光地であり、標高は1.700m程度、4方から入る事の出来る道は地図で見る限り800m程度か。その殆どがワインディングを備える。大体自分で言うのもなんだが俺、「観光地」は避けて歩く傾向がある。「んな所いつでもいけるじゃね〜か」と言いながら転勤して、気がついたら一度も行っていないなんてことは日常茶飯事。善光寺然り、松本城然り、春日城跡然り、名古屋城然り。当然のことながら鳥取砂丘まで20分の所に住みながら、行った事は無い。
 ではなぜ今回は大山か?決まっているではないか。大山そのものに用は無いのである。往復の道を遊ぶのだ。修行だ。どん亀が亀位になるように練習するのだ。支部のみなさん、私、がんばってますよ!
 R-9をひたすら西に向かえば1時間で着くのだが、それではつまらん。なるべく峠道を選んでぐるっと回るべく一路南に進路を取る。県道42号からR-53に出てR-482へ。ここは生活道路故に平日といえども軽トラ、農業仕様のノーヘルチョッパートレーラー(和訳:リヤカーつけた耕耘機)がトコトコとそこら中にいる為に遊びで通過する私はアクセル控えめでそっと通る、、、と思っているのは本人だけで実はオーバーサウンド撒き散らして吹っ飛んでいるように見えているに違いない。いくらへっぽこ亀でも30kmで巡航するのは嫌。「地元の皆さんに気を遣って走行する」に改めよう。うん。とにかく隣を流れる佐治川(釣りに良さそう)が482から離れればそこからは本日第一の課題、辰巳峠。この間湯原に行く時も通っているので雰囲気は分かっていたのだが、道は魔物であった。昨日の雨のおかげでそこら中から水が出ている。倒しこんだらそのまま倒れそうだ。BT-020もここまでは耐えられないだろう。全てのコーナーをそっとクリアする。0点。峠を過ぎてからは比較的クリアなコーナーが続く。リズムを作って走ろう。でも遅い。40点。 そのままR-179で北へ向かう。そこは2番目の課題、人形峠。せーの!っととと。また小川が出来ている。聖超えで松本向かうルートに感じは似ている。タイトで狭い。20点。再びR-482で岡山県と鳥取県を出たり入ったりしながら先を進めると次はR-313。ここからは4通りのルートが選べる。313を北に向かい、県道45号から地蔵峠、新小屋峠ルート。又、313を西に向かい、すぐ県道115号に入り犬挟峠、県道45号で、後は同じというもの。それか313をずっと西に向かい、県道114で蒜山、見返峠。482そのまま行って内海峠。今日は3番目のルートを選択。間違いだった。途中は工事でまだ埋め込まれていないマンホールがそこかしこにギャップとなってZZ-Rには辛い。スーパーシェルパで来れば良かった。(って持ってないけど)そこでさっさと県道422に逃げる。R-114からの道は快適。なんとなくだが乗れている気がする(誰ですか?気がしているだけだ!と思っているのは、、、)80点。そのまま県道45号に乗り、淡々と意識して走る。平日といえども観光バスやら定年後の老夫婦やらが出てきており、けっこうな状態となっている。ん?定年後の老夫婦といえばうちのご両親もきょうは下呂に行っているらしい。きっとそれをブチ抜くライダーがいるだろう。俺は展望台で一服だ。2時間半走りっぱなし。タバコタイムだ。
バイクというものはいつまでたっても「男の子」には憧れなのかもしれない。特に乗れなかった人にとっては。じいちゃん達にモテまくる俺。「高いでしょう。」「何CCなの?」「何キロ出るの?」
「写真撮って良い?」質問攻め。どこ行っても同じ事聞かれる。いたずら心が騒ぎ出し、2.500CCで200万で400キロ出るんだぞー!と答えて「撮影会」が終わるとそそくさと出発。観光バスの中はしばらくその話題になるだろう。しかし人のバイク、特に珍しい車種でもないのに写真とってどうするのだろうか?
おかげでコーヒー飲めなかった。
 しかしここからの道は良い。ワインディングもさることながら、広葉樹林の中を走って行く。針葉樹と違い、紅葉、落葉するからすばらしく美しいトンネルの中にいるようだ。おのずとスピードは落ち、60km/h程度で秋を満喫する。こんな中をカッ飛ぶのは絶対にもったいない。次の休みも来たくなってしまう。おい長野支部、この山すげえぞ。支部行事に入れようぜ。目の前に1800mクラスの山、振り返ると海。こんな光景見たことあるか?一人で興奮しながら県道158からR-9を目指す。このツーリングも後半だ。山を背負って海に向かう。
 と、妙な標識発見。立てて当然の箇所にもあったのだが、なんのへんてつもない実に緩やかなコーナー下りがわに、、、
「落・下・注・意」?!ここで落ちるやつがいるとすれば、そいつはただのアホだ。当然ガードレールには擦った後一つ無く老朽化しており、路面にもブラックマーク1本ない。余ったから付けて行ったんじゃないのか?
笑いをとりつつ不思議な気分にさせてどうするんだ、道路公団。
 R-9を進むとそこは米子。ここにはお気に入りのラーメン屋があり、そこで昼メシ。ここからは帰り道なのだが、R-9をひとっ走りという気分でもなく、途中から何気なく羽合温泉の方へ入る。
県道表示をふとみて急停車。そこには燦然とクラブ名が示されていた。県道320号線。カメラカメラカメラ!対向車まで止めて撮影するが、いまいちだった。だからバイクと一緒の写真はナシ。こんな道は知らなかった。朝の段階では帰りはR-9の予定だったから地図も見ていない。俺を引き寄せたか?320号線。
 ガキの様にはしゃぎつつ走り続ける。三朝温泉郷までは退屈な市街地走行。ここで温泉に入る事にした。ソロはいくら予定変更しても道間違えても全然関係ないから気楽で良い。マスとは違った面白さに溢れている。まあ、こっちの方が慣れているからね。勿論俺のマス=320だが、それはとても良い物だ。そうか、バイクという乗り物自体に惹かれている訳だから、楽しみ方はそれぞれ。そんな連中の集団な訳だ。うん。納得。
 さて、県道201号から21号に乗り換え、三朝へ急ぐ。温泉郷は日本中どこ行ってもなぜか同じ町造りをしている。高層ホテルと民宿が狭い道を挟んで並び、怪しげな店が混じる。ただし三朝はもういかにも「ここでこの周辺の人は買い物してます!」と主張しているスーパーがホテルの隣にあり、案内所の向かいには銀行があり、その並びにはごく普通のアパートまである温泉卿と小さな町が雑多に並ぶ独特の感じ。生活感爆裂中。
さて、いつものクアハウスにと思うが、雲行きが怪しくなってきている。進行方向の山に雲が。これはひょっとして来るか?天気予報は当てにならない。ここは一応山間部だ。残念だがそのまま三朝を後にする。最もここまでは1時間で来れるからいつでもいいし、ここに来るならあと1時間追加して湯原に行くだろう。県道21号をそのまま走る。まもなく今日最後の課題だ。具体的な峠名はないが、鳥取と三朝を結ぶ峠道。俺、特に下りのタイトは苦手なんですわ。だから、鳥取からは比較的すんなり走れても、帰りはギクシャク極まりない事多し。途中の展望台に何故か必ず入るから、そのコーナーはきちんと入った事無し。しかしなぜ俺は自販機もトイレもなく別に景色が素晴らしいわけでもないこの休憩所に入るのだろうか?わざわざ途中でコーヒー買ってまで。我ながら不思議だ。
しかし、今日は違った。うっすらガスが谷間に溜まっており、なんと言えば良いだろう、矛盾は承知、イメージでいうならばフルカラーの水墨画の様。幻想的。夕暮れの曇りがまた良い演出している。それをボーっと眺めながら1服。
 このまま感慨に耽っていると朝になってしまう可能性がある為に2本目のタバコが灰になると同時にスタート。下れば後はさして面白い道も無く40分で帰着。総走行距離268km。今日は実に充実した休日だった。次回は違うルートでもう一周か?それとも釣りか?気温を考えればもう少し走れるはずだ。季節の遊びを複数趣味にするとオフが近いこの時期は大変ですな。
その前に洗車か、、、、。
※ 大山と書いて「だいせん」と読みます。
※ 三朝と書いて「みささ」と読みます。
                                      俺も最近まで知りませんでした。

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